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市制施行90周年・産業振興も充実
「住みやすい街」連続1位 人口60万人超・東京に隣接 好立地
川口市は1933年4月1日に誕生した。川口町、横曽根村、青木村、南平柳村の1町3村が合併して市になった。今年11月10日の「川口の日」には、川口総合文化センター「リリア」のメインホールで市制90周年記念式典を開催する。
90周年を迎えた2023年度も産業活性化に向けた取り組みが積極的に進められている。若年者の市内定住を支援し、中小企業への就労継続を促進するため、独自の家賃補助と奨学金返還支援制度を今年度に新設した。さらに昨年度作成した「働きやすいまちパンフレット」に掲載する企業を増やし内容も充実して市内や近隣の高校などに配布することで、市内企業のリクルートに役立てる。
埼玉県内では川越市が1922年に県内最初の市として誕生している。2022年には市制施行100周年を迎えた。川口市は川越に次いで県内2番目で熊谷市と同時に市になった。川口市になって3年後の36年11月には川口商工会議所が設立した。こちらも川越商工会議所に次ぐ歴史を誇る。
市産品フェア 10月に開催 販路拡大
川口商工会議所と鳩ケ谷商工会は2024年4月に統合する。川口市は11年に鳩ケ谷市と合併したが、同じ市内に会議所と商工会が併存していた。6月に川口市役所で奥ノ木信夫市長が立会人となり川口商工会議所の細野博隆会頭と鳩ケ谷商工会の熊井初雄会長が統合契約書に調印した。
川口市と川口商工会議所、川口産業振興公社など密接に連携しながら取り組んでモノづくり産業などを支援する振興施策が、「市産品フェア」と「川口i―mono(いいもの)・川口i―waza(いいわざ)ブランド」認定制度だ。
市産品フェアは市内で製造された製品の魅力を市内外の企業や市民、他の自治体に発信して販路を拡大するのが狙い。今年9回目で昨年は過去最大となる137社・団体が出展した。昨年までは市内の産業拠点「SKIPシティ」で開催していたが、今年は川口オートレース場で10月27―29日に開く。
「川口i―mono・川口i―wazaブランド」は川口商工会議所が市内の優れた製品や技術を認定しており、2009年から実施している。地域特性を生かして優れたモノづくりブランド力を備える製品のほか、高い技術や技能、ノウハウを市内外に広めて支援する。さらに地域中小企業の販路拡大や品質向上、川口市のイメージアップを目指している。