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電子・機械部品10展示会ー最先端が競演
研究発表・設計・生産に提案
TECHNOーFRONTIERは電子・機械部品などに関連する領域の最新技術や製品、サービス、システムが紹介され、主催者企画やシンポジウム、電気自動車(EV)の実機展示が行われる。同展は「第38回電源システム展」「第41回モータ技術展」「第32回モーション・エンジニアリング展」「第36回EMC・ノイズ対策技術展」のほか「第16回メカトロニクス制御技術展」「第2回パワーエレクトロニクス技術展」など10展示会で構成される。
TECHNOーFRONTIERは、「工場内のシステム見える化展」など8展示会で構成されるINDUSTRYーFRONTIERと合わせて、約419社・団体、約771小間が出展。さまざまな産業の研究開発、設計、生産、品質管理などに関わるエンジニアに最適なソリューションを提案する。
展示会に合わせて新製品や参考展示品、新サービスが披露される。
電源システム展
電源システム展は国内唯一の電源に関する専門技術展。産業機器に搭載される電源機器や電源モジュールに加え、EVや車載部品なども開発に欠かせない安定化電源や電子負荷などが出品される。インバーターやパワーコンディショナー、DC/DCコンバーター(直流昇・降圧変換部品)、オンボードチャージャー(OBC)など電力変換のほか、リチウムイオン電池(LiB)などの評価試験など省エネルギーに関する提案が行われる。
特に安定化電源や電子負荷はエレクトロニクスの進化を支える重要な電子測定器の一つ。研究開発や生産、産業機器の組み込み用途など幅広い需要に応えている。
安定化電源や電子負荷は直流(DC)と交流(AC)のモデルがある。電子負荷は電流や電圧を自由に変え、多様な負荷を与えることができる。近年は安定化電源と電子負荷を1台に集約した「双方向安定化電源」が登場し注目を集めている。
また「回生」機能の搭載が進んでいる。電子負荷などが受け取ったエネルギーを商用の電力に変換し、工場など構内の照明や冷暖房用のエネルギーとして利用できる。省エネルギー化や二酸化炭素(CO2)排出抑制に貢献する。一方、回生機能未搭載の電子負荷では、エネルギーを熱変換して放出するためエネルギーロスが大きい。
このほか計測電源(SМU=ソースメジャーユニット)は、電圧と電流を出力する直流電源と、電圧や電流、抵抗の値を測定するマルチメーターの二つの測定器を1台に集約。電子部品や半導体の電気的性能である特性を評価できる。
モータ技術展
モータ技術展は精密機器から産業機械まで、あらゆる分野・用途に不可欠な最新モーター・ドライブ技術と最適ソリューションが紹介される。
半導体製造工程向けに最適な業界最薄クラスを実現したダイレクトドライブ(DD)モーターをはじめとする産業用から民生用まで、小型・精密モーターや中・大型モーター、制御技術、トルクや磁気測定器、振動計、巻線機などの装置、磁性材など最新情報が出品される。
モーション・エンジニアリング展
モーション・エンジニアリング展はあらゆる機器と装置のドライブ・コントロールに関する最新の要素技術と、最適なソリューションの専門展。
モーション・メカニズムや機械要素、アクチュエーター、モーションコントロール、モーションセンサー、軸受や歯車、位置決めユニット、ボールねじなどの駆動・伝達・制御に関し「高精度」「高効率」「高機能」を実現する技術と製品の情報が発信される。
EMC・ノイズ対策技術展
EMC・ノイズ対策技術展は、電磁波ノイズ対策部品・材料をはじめ、計測機器・測定施設からコンサルティングまで、EMC・ノイズ対策に関連する最新の製品・技術が紹介される。
EMC・ノイズの対策は電子機器や自動車が放射する「ノイズを出さない(EMI)」だけでなく、「ノイズの影響を受けない(EMS)」が求められている。電子機器や車載機器は高密度化や周波数の高速化、低消費電力などの要求により、対策技術が欠かせない。EMC・ノイズ対策は多彩な無線技術による機器搭載や自動車の電子化などのほか、各国の無線規格適合などで存在感が高まっている。
展示会では国際電気標準会議(IEC)で規定されている手法による試験システムの紹介や最新の規格動向、基礎から応用までを網羅した対策事例など、EMC・ノイズに関する総合的なソリューションや電子測定器、解決策が提案される。