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品質工学で持続可能な発展を! -最小の損失で最大の価値創造を目指す-
大会開催にあたって/品質工学会 会長 椿 広計
「熱い集いの場、再び」
品質工学研究発表大会を新型コロナ禍前と同様、タワーホール船堀でリアル開催する運びとなりました。この3年間で経験を積んだリモート発信を今大会も実施し、全国の皆さまに容易に参加できる環境を整えました。しかし、発表の合間や懇親会におけるリアルでの情報交換の醍醐味(だいごみ)は久しく経験できなかったことです。熱い交流の場の実現のために、多くの方が対面参加されますことをお願い申し上げる次第です。
品質工学による技術価値創造を通じて、顧客価値・社会価値を創造することが今こそ必要であると感じます。品質工学もそれを目指して進化を続けます。
研究発表大会へのお誘い/品質工学会 理事・副会長 研究発表大会実行委員長 浜田 和孝
「新しい価値創造に貢献」
新型コロナによる社会制約が一段落しました。「第31回品質工学研究発表大会」を4年ぶりに実地開催します。リモート参加も可能なハイブリッド開催で、幅広い方々が参加できる環境を整え、お迎えします。
1993年5月に当学会の前身である「品質工学フォーラム」を設立しました。30周年に当たる今年、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献や社会損失の低減に取り組み、新しい価値創造に貢献していきます。
今大会では幅広い分野からの発表を通じて、品質工学が未来の課題解決に果たす役割を探求します。持続可能な未来を築くため、一人ひとりの研究者と参加者の熱意を集め、ともに学び、成長しましょう。皆さまのご参加をお待ちしております。
品質工学 各賞を選定 ―歴史的財産で新たな価値
品質工学は統計学者の田口玄一博士が長い時間をかけてほぼ独学で築き上げた技術体系である。品質の定義、機能性評価、基本数理、手法としての実験計画、工程管理、品質管理、多次元データの処理、パターン認識まで含む、多様性のある学問である。
今年の品質工学研究発表大会のテーマは「品質工学で持続可能な発展を!」。事例発表はこのメーンテーマのとおり、さまざまな分野から品質工学を礎とした持続可能性を探る研究発表が予定されている。またサブテーマは「最小の損失で最大の価値創造を目指す」。品質工学フォーラム設立から30年の節目を迎える中で、学会の歴史的財産を再考し、新たな価値創造を提案するような大会を目指す。
【公益財団法人 精密測定技術振興財団品質工学賞 論文賞】(以下、敬称略)
◇金賞 「熱式質量流量センサの開発・生産プロセスに対する品質工学の適用」岡野浩之(堀場エステック)
◇銀賞 「金型補修のための肉盛溶接のバーチャル設計と機能性評価」寳山靖浩(リョービ)
◇銀賞 「ナノ秒パルス放電プラズマオゾナイザにおけるオゾン生成濃度の最大化」
小笠原明彦(熊本大学産業ナノマテリアル研究所、埼玉工業大学先端科学研究所)/岩﨑明暉、市耒竜也、坂本琢馬(熊本大学大学院)/王斗艶、浪平隆男(熊本大学産業ナノマテリアル研究所)/河田直樹、福島祥夫(埼玉工業大学先端科学研究所)
【第8回品質工学会日本規格協会理事長賞】
角有司(宇宙航空研究開発機構 安全・信頼性推進部)/金本良重
【2023年品質工学会学生賞】
▷「金型稼働状態監視および可視化に関する教育システムの検討/IoTによる品質管理に向けた金型の状態監視および可視化システムの検討/金型変形挙動可視化へのMT法の適用/MTシステムを用いた射出成形における糸引き異常検知手法」
金城寿(埼玉工業大学大学院工学研究科博士前期課程2年)
▷「動揺測定データリンク型列車防護用台車モニタリングシステムの研究」
池田圭佑(埼玉工業大学大学院工学研究科修士2年)
▷「筋電義手ハンドコントローラのRT法による安定動作のパラメータ推定」
内藤賢宏(東京電機大学大学院理工学研究科電子工学専攻修士2年)
【2023年度田口賞】
該当者なし
各賞の詳細については学会のホームページへ。