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顧客とカタチ作る 始動!岩通ケミカルクロス
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営業戦略を説明する渡辺取締役(左から2人目)
岩通ケミカルクロス(東京都杉並区)は、岩崎通信機と岩通マニュファクチャリング(福島県須賀川市)の共同新設分割により2022年10月3日付で発足し、社長に岩通マニュファクチャリング常務の百武勇人氏が就任した。百武氏は印刷事業で培った化学技術を生かし、新会社で環境配慮型社会に対応する機能材料の開発を目指している。
帯電防止材の将来に魅力
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岩通ケミカルクロス栃木事業所(切断作業)
岩通ケミカルクロスは既存の印刷関連事業に加え、車載エレクトロニクス部品の輸送時の静電気による不具合を抑える帯電防止材料などの販売を強化している。帯電防止関連では有機導電性ポリマー(PEDOT―PSS)を用いた導電塗料と、塗料をプラスチック基材にコーティングしたシートを販売中だ。
シートは1・2ミリメートル厚などの厚めのトレーや曲面にも対応できることが特徴。抵抗値のカスタマイズや、シートを立体的に加工できる優位性を持つことから電気自動車(EV)関連での透明ヒーター用途にも提案している。
岩崎通信機は情報通信機器やシステムのほか、印刷システム、電子計測分野における機器の開発、製造、販売、サービスを行っている。岩通マニュファクチャリングは岩崎通信グループの機器の生産を担う。
こうした中、営業責任者として渡辺基取締役が10月3日付けで、岩崎通信機から異動し就任。「帯電防止材料の将来性や化学系の魅力に面白さを感じている」と話す。
長年、電気信号を観測する電子測定器の販売に携わってきた渡辺取締役は「専門的な化学の用語である〝言葉〟が、理解できなくて苦労した」と振り返り、「訪問先や展示会で出合った人々が丁寧に教えてくれた」と感謝する。これまでの営業経験を踏まえて、取引先の声と支援を忘れない姿勢を大切にしている。
百武社長は「やってみないと分からない」をモットーに顧客訪問を奨励。ベースとなる材料と強みの塗布技術の将来性に加え、「顧客と一緒に塑造のようにカタチ作る世界」に魅力を感じると渡辺取締役。
子どものころから笑顔に好感が持てると言われてきた渡辺取締役は「深く技術を学ぶことで、環境負荷低減など顧客の課題に向き合っていきたい」と語る。
