-
業種・地域から探す
プロローグ
おぼろげだったアフターコロナの姿が輪郭を帯びてきた。空港には再開した国際便が到来し、観光地は遠方からの来客で賑わう。新型コロナウイルス感染防止に伴う制限が解除されるに連れ、街が活性化する様を目の当たりにする日々が続く。
ただ、戻りつつある日常の中に、次に乗り越えるべきテーマも潜む。ウクライナ問題でひっ迫したエネルギー需給は、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の流れを急加速させた。それは製造業を基盤とする東海・北陸産業界に新たな困難を突きつける。
脱炭素化、自動車の電動化、デジタル変革(DX)による省力化・省エネ化―。いずれも生半可な取り組みでは対応しきれないテーマだ。しかし、危機を乗り越える度に強靱さを増してきた同産業界にとって、これらはさらなる成長を遂げるための糧にもなる。
培ってきた強みを継承しつつ、新しき世界に適応するよう事業を刷新するその営みは、コロナ禍の先にある次世代を照らすみちしるべだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
--
-
トヨタ自動車の豊田章男会長(右から2人目)と佐藤恒治新社長(同3人目)
トヨタ自動車は4月1日に経営体制を刷新。約13年もの間、社長を務めた豊田章男会長から佐藤恒治新社長へとバトンタッチした。心機一転して、電動化の激流を乗り越える。
―
―
―
―
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
-
中部電力の入社式の様子
中部電力は4月3日、名古屋市東区の東桜会館で2019年以来4年ぶりの入社式を開いた。トヨタ自動車やデンソーなども入社式のリアル開催に踏み切り、産業界がアフターコロナに向かう姿を印象づけた。
―
―
―
―
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
-
オークマの生まれ変わった新装置「OSP-P500」
オークマは工作機械の頭脳となる装置を10年ぶりに刷新。環境負荷を低減する機能でモノづくりの脱炭素化を支援する。
―
―
―
―
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
-
兼六園(金沢市)
“日本三名園”のひとつである兼六園(金沢市)では、外国人観光客の姿も目立ってきた。入国規制の緩和によりインバウンド(訪日客)は急回復しており、コロナ禍で打撃を受けた観光産業の復活が期待される。
―
―
―
―
―
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中部国際空港(愛知県常滑市)から中国天津市に向けて飛び立つ天津航空(中国・天津市)の機体。4月10日に同空港と天津市を結ぶ路線が再開した。
―
―
―
―