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広がる楽しさ―次世代人材育む
日本化学会、化学工学会、新化学技術推進協会、日本化学工業協会の化学4団体は1993年、化学の啓発と化学産業の社会貢献への理解促進を目的に「夢・化学―21」委員会を創設。産学一体となって明日を担う若い世代に化学の持つ面白さ、不思議さを通じて科学技術の重要性を理解してもらい、化学の世界に興味を持ってもらうことを目標にさまざまなキャンペーンや実験教室などを展開している。新型コロナウイルス感染症対策が緩和され、少しずつイベントが再開し化学の楽しさが広がっている。
文明の発展支える
化学は人類が誕生した時から文明の発展を支え、歴史を作ってきた。食べ物の煮炊きに使う火は化学反応の一つの「燃焼反応」。自然界に酸化鉄として存在する鉄鉱石は「還元反応」により鉄となる。
大気中の窒素から肥料となるアンモニアを製造する「ハーバー・ボッシュ法」は、食料増産を実現し、世界の人口増加を支えた。ペットボトルの登場や壁掛けテレビなど素材が人々の生活を変えている。
化学の研究者にとって最高の栄誉である「ノーベル化学賞」では日本人も多く受賞している。化学の魅力が多くの人々に伝わり、次に続く人材がより多く誕生することに期待したい。
なぜなに?かがく実験教室
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「なぜなに?かがく実験教室」は、実験を通じ化学の不思議と楽しさが体験できる
「夢・化学―21」委員会は実験教室や実験ショーを通じて化学の不思議や魅力を伝えている。
学校の先生が講師として本格的な実験を行う「なぜなに?かがく実験教室」は、小学1年生から4年生までを対象に年6回(奇数月)、東京都千代田区の科学技術館で開催されている。土曜日午後に計2回行われ、定員は1回につき20人、1日40人を募集し、参加費は無料。詳細と参加申し込みは、同委員会ホームページ(www.kagaku21.net/event/index.html#kagakushow)へ。
5月20日「カイロを作ってみよう」に続いて、7月8日は「光の不思議!?」をテーマに、偏光シートや分光シートを使った実験を行う。光の三原色の理解を深め、光の不思議さと魅力が感じられる実験だ。
9月9日は「植物の血管をみてみよう!」と題して、植物が根から吸い込んだ水の行き先を探求する。
夏休み子ども化学実験ショー
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2019年に開催された「夏休み子ども化学実験ショー」
化学実験体験イベント「夏休み子ども化学実験ショー」の開催が3月に決定した。「夢・化学ー21」委員会が主催し、子どもたちに”化学のスゴさ”を体感してもらうことで、化学に興味を持つキッカケをつくることを目的として、8月に科学技術館で開催される無料のイベント。
多くの化学企業や団体の協力のもと、実験教室、実験ブース、ステージイベントなど子どもたちが面白さを感じ、夏休みの自由研究に生かせるプログラムも多数用意される。
4年ぶりの開催となる今回は慈善予約制で、6月下旬から同委員会ホームページで参加募集を予定している。
「子ども化学チャンネル」YouTubeに開設
「夢・化学ー21」委員会は、主に動画共有サイトYouTube(ユーチューブ)に小学生を対象とした「子ども化学チャンネル」を開設し、オンラインでも化学の楽しさを伝えている。
化学企業で働く研究員や教育機関の先生が登場し、化学実験やクイズを通じて、化学の不思議、おもしろさ、楽しさ、社会における役割などを紹介しており、化学を楽しく学べる。現在は「ケーキをフワフワにする化学の力」や「レモン電池をつくろう!」など身近な材料で実験が可能な8番を用意。内容は随時更新されている。
