-
業種・地域から探す
光関連7専門展
ごあいさつ/運営事務局 大沢哲夫(オプトロニクス社社長)
4月19日から21日まで光技術総合展「OPIE’23」と光関連国際会議「OPIC2023」(17日からの先行開始)をパシフィコ横浜で開催いたします。
今年のOPIEは日本企業はもとより、海外企業の出展が大幅に増加し、400超の出展者が集う規模に成長しています。
本展は「レーザーEXPO」「レンズ設計・製造展」「光源・光学素子EXPO」「光と画像のセンサ&イメージングEXPO」「ポジショニングEXPO」「宇宙・天文光学EXPO」「光通信・要素技術&応用EXPO」の七つのカテゴリーで構成されています。これらは、あらゆる先端技術のキーテクノロジーとして、ますます応用分野を広げる「光技術」を、より効果的に活用するための展示会として認識されています。
さらに光技術を利用した課題解決を来場者と出展者の双方で共有し合える場として、多くの皆さまよりご支持をいただいております。
また、OPICも同時開催しており、学術的な国際会議と連携している国内唯一の大規模展示会として、トップレベルの研究者・技術者も国外・国内から参集します。
あらゆる産業では常にイノベーションが求められており、その創出に向けた開発が加速度的に進展しています。それらを解決に導く入り口として、OPIEを多くの皆さまにご活用いただけるよう、運営事務局では万全の準備を整え、皆さまのご来場をお待ちしております。光技術とともに飛躍するOPIE’23にご期待ください。
過去最大410社・団体が出展
-
光学関連の技術はあらゆる先端技術に欠かせないキーテクノロジーとして応用分野を広げる(昨年の展示会)
「OPIE’23」は「レーザーEXPO」や「レンズ設計・製造展」など七つの展示会で構成される。410社・団体が536小間出展し、過去最大規模で開催される。海外からの出展が前回は5カ国17社・団体だったが、今回は14カ国107社・団体へと大幅に増えた。中国、ドイツ、リトアニアなどの企業が出展する。来場者は1万2000人を見込む。
レーザー技術は情報通信、材料加工、計測など広範囲にわたり応用されている。レーザー学会が主催の「レーザーEXPO」では、レーザーや発光ダイオード(LED)光源デバイス・モジュールやレーザー加工装置、モニタリング・計測機器などが集まる。会場内に「レーザー照明・ディスプレイ/光無線給電」「パワーレーザーフォーラム」「光ファイバー」の三つのゾーンを設けて、関連技術を紹介する。
日本フォトニクス協議会は「レンズ設計・製造展」「宇宙・天文光学EXPO」を開く。「レンズ設計・製造展」はレンズをはじめ、プリズム、回折格子などの各種光学素子から、光学設計や試作、製造装置など、光学素子に関するあらゆる製品、サービスが集う展示会。第6世代通信(6G、ビヨンド5G)、自動運転、メタバースなどと深い関わりがあり、高い精度が求められる光学製品を取り扱う。
また「宇宙・天文光学EXPO」は宇宙・天文光学分野で活躍する技術者・研究者向けに、研究開発ツールや優れた部品・機器を提供する。国立天文台や宇宙航空研究開発機構(JAXA)から後援を受けており、両者による講演会が行われ、関連ブースも出展される。
OPTRONICSメディアが主催の「ポジショニングEXPO」は、光学機器や電子部品製造過程、バイオ研究における位置決め装置をはじめ、物流センターやスマート農業現場での測位・制御機器、モビリティーの安全運転のための測位検知装置などが一堂に会する。
オプトロニクス社は「光源・光学素子EXPO」「光と画像のセンサ&イメージングEXPO」「光通信・要素技術&応用EXPO」を主催する。
「光源・光学素子EXPO」は紫外域や赤外・可視波長域のフォトニクス製品が集まる。光医療、照明、害虫駆除などの紫外線応用技術やRGB(赤、緑、青)レーザーデバイス・モジュールのほか、暖房やリモコン、赤外線レーザー加工などの赤外線応用技術が出展される。
「光と画像のセンサ&イメージングEXPO」には、あらゆる分野で導入が進むセンサーや産業用カメラ、分光イメージングが集結する。
「光通信・要素技術&応用EXPO」は大容量・高速・低消費電力通信を実現するデバイス、システムが一堂に会する。
多彩な講演・イベント開催
会期中、さまざまなセミナーやイベントが行われる。19日13時からは天田財団が「高付加価値製造を実現するレーザアディティブマニュファクチャリング」をテーマに、基調講演や発表会などをアネックスホールで行う。基調講演では大阪大学接合科学研究所の塚本雅裕教授が「カーボンニュートラル社会実現に貢献するレーザアディティブマニュファクチャリング」をテーマに登壇する。発表会はレーザープロセッシング助成研究成果について報告する。天田財団は金属などに対する塑性加工や、レーザープロセッシングに関する研究開発への助成事業と普及を行っている。
20日9時半からは「JAXA(つくば)の研究者が語る宇宙コース」と題して、JAXAに所属する講師3人が、先進光学衛星ALOS―3「だいち3号」の概要と運用の最新情報、広域・高分解能センサー「WISH」の性能などについて解説する。アネックスホールで行われる。
OPIE協議会はパシフィコ横浜で「OPIC2023」を17日から21日まで併催する。13の専門国際会議からなる同会議は、世界中から研究者や開発者が集まり、光学やフォトニクスなどの産業について議論される。詳細は同会議ホームページ(opicon.jp/ja/)へ。
レーザー学会産業賞 4件選定 授与式20日
-
レーザー関連の優れた技術を表彰するレーザー学会産業賞(第14回授与式)
レーザー学会は「2023年度 第15回レーザー学会産業賞」の受賞者を決定した。20日11時に展示ホールA前コンコースで授与式を行う。
レーザー学会産業賞は技術や市場実績を重視した「優秀賞」、市場の開拓や将来性を重視した「奨励賞」、優れた基礎的技術または長年の累積的な貢献を重視した「貢献賞」が贈られる。
今回、優秀賞1件、奨励賞1件、貢献賞2件の計4件を選定した。優秀賞はウシオ電機の「紫外線除菌技術Care222」。波長222ナノメートルの紫外線の殺菌効果と、人体に対する安全性が極めて高いことに着目して光源開発に取り組み、人体皮膚に対する安全性を世界で初めて実証した。さらに、新型コロナウイルスへの効果も実証し、Care222搭載ランプモジュールをタイムリーに製品展開したことが評価された。
奨励賞を受賞した三菱電機の「三次元ファイバーレーザー加工機 FVシリーズ」は、自社製ファイバーレーザー発振器に独自の両持ちガントリー構造と、一点指向加工ヘッドを組み合わせることで、高速、高精度加工を実現した。新開発となる3次元(3D)高速制御により加工軌跡の無駄を削減することで、加工時間を短縮し生産性を向上させた。
貢献賞は山本光学の「レーザー保護製品の拡充とユーザ環境充実に向けた安全啓発活動の拡大」と、富士高周波工業の「ジョブ事業を通じての産業界へのレーザー焼入れ技術の適用拡大による貢献」が受賞した。