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物流の課題=社会の課題
無人搬送車・自律走行ロボ 自動化・省人化対応
物流業界では「2024年問題」への対応が迫られている。働き方改革関連法によって24年4月1日以降、自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されることで発生する問題の総称だ。常態化しているトラックドライバーの長時間労働改善につながる一方、運送・物流業者の売上・利益の減少、労働時間減少によるドライバーの収入減少が危惧されている。
物流現場の労働力不足は年々深刻化する一方だ。拠点と拠点を結ぶ運輸部門だけでなく、物流施設や工場など施設内の物流についても労働力不足は大きな問題となっている。物流機器やシステム、ソリューションも最新のITや制御技術を取り入れ、自動化・省力化ニーズに応えようと、開発が進められている。
こうした中、この数年で無人搬送車(AGV)、自律走行ロボット(AMR)を活用したシステムが拡大している。レーザーセンサーなどで周囲のマップを生成し、自己位置推定を行ってガイドレス走行するという、柔軟性の高い誘導技術も進展し、導入へのハードルは下がりつつある。一方、AMRにロボットアームを搭載し、搬送先で荷のセットまでこなすシステムも登場している。
物流展「イノベーションEXPO」9月開催
「国際物流総合展2023 第3回 INNOVATION EXPO」が今年9月13―15日の3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催は日本ロジスティクスシステム協会、日本能率協会など7団体。210社780小間を予定している。
労働力不足をはじめとする物流現場が抱える課題は年々深刻化している。INNOVATION EXPOはロジスティクス・物流に関わるあらゆる技術、知識、情報を集約、フル活用し、経営の変革を促進することを目的に、国際物流総合展が開催されない年度に実施される。現在、出展者を募集中。詳細は公式ホームページへ。