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温泉地の空調機器劣化防止
エアコンの塩害対策に
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エアコン室外機への重防食塗装作業
1961年にシーズヒーター製造会社として始まった日本電化工機は、電熱機器や加湿器、乾燥機などの各種装置やエアコンの改造も行うメーカー。板金加工設備や塗装設備を備えて、さまざまな顧客ニーズに応えている。
エアコンの改造用途は、パッケージエアコン組み込み用の電気ヒーターの製造がきっかけで広がっていった。多様な要望に応えるうちに、エアコン本体の指定色塗装や耐塩・耐重塩害、防食塗装も行うようになった。
大手エアコンメーカー3社から改造工場としての認定を受けており、国内メーカー品であればガスヒートポンプ(GHP)など、大型機械への塗装も行っている。2019年には神奈川県内に新設のショッピングセンター向けに200台のGHPに耐塩害塗装を施すなど、大型案件での実績も多数ある。
またこれより先、2000年ごろに食品工場で熱交換器に施した塗膜の剥離・飛散が食品への異物混入を引き起こしていた問題で、同社はその対策に力を注いだ。
耐腐食性と塗膜の密着性が求められる中、その対応策として当時、自動車業界では一般的だったカチオン電着塗装に着目し、業界に先駆けて熱交換器に採用した。温度調整などで自社独自のノウハウを持ち、年間約1500台の施工実績がある。
塗装・塗装方法を改良
近年では温泉地での腐食性ガスによる冷媒ガス漏れや海沿いの施設の潮風によるエアコンパネル、フレーム腐食に対する長寿命化の要望に応えるため、従来の塗料、塗装方法を改良した重防食塗装を開発した。これによりエアコンのライフサイクルコストの低減に寄与したい考えだ。
また、温泉地などでは腐食性ガスによりエアコン基板の腐食による故障も発生するため、基板への防食塗装にも対応する。現在、温泉地のホテルや保養所、海岸沿いのリゾートホテルへの納入実績を増やしている。