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大阪・関西万博と連動「未来モノづくり国際EXPO」5月開催
初の開催、機運醸成にも
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会場となるインテックス大阪(大阪市住之江区)
産業の課題を解決し明るい未来社会に向けた最先端の技術を紹介する新たな展示会「未来モノづくり国際EXPO」がハイブリッド(リアル・オンライン)で開催される。リアル展示会は5月10ー12日にインテックス大阪(大阪市住之江区)で開催する。2025年大阪・関西万博と連動する国際見本市として、わが国産業の粋を国内外に広く発信する。
未来モノづくり国際EXPO実行委員会が主催する。同実行委員会は大阪観光局、大阪府異業種連携協議会、大阪市産業経営協会、SKC企業振興連盟協議会(船場経済倶楽部)、大阪府経営合理化協会、日本ロボット工業会、ファインバブル産業会、セーフティグローバル推進機構、3S活動推進協会、日刊工業新聞社、モノづくり日本会議で構成する。
2025年日本国際博覧会協会などの協力により初開催されるイベント。大阪・関西万博の機運醸成につなげるとともに、日本の優れた産業の情報を国内外に向けて発信する。
出展企業・団体は「モノづくり基盤技術」「ロボット」「水・グリーン技術」「先端テクノロジー」「防災・減災」といったキーワードで区分けする。各分野の個別企業が先端技術を展示するほか、共同出展も高知県産業振興センター(8社)、日本AM協会(8社)、ファインバブル産業会(11社)など多彩な顔ぶれとなっている。特別展示エリアとして、大阪・関西万博に向けた社会課題解決のテーマ展示も実施予定。
講演・セミナー メニュー豊富
講演やセミナー、特別企画などのメニューも豊富に用意する。
初日の5月10日には2025年日本国際博覧会協会が「2025年大阪・関西万博が共創するいのち輝く未来の社会」と題し、万博の最新情報、推進する事業、最先端技術を社会実装する「未来社会ショーケース事業」などを紹介する。
さらに「未来を創るカンパニー~社会課題解決に向けた取り組み~」のテーマで、ファナックの山口賢治社長兼CEOが「製造現場に導入しやすい自動化を目指して~『人・機械・ロボット』が連携する世界の実現~」、日立製作所の東原俊昭会長が「資源循環社会の実現に向けた日立の取り組み」で講演する。
10日には経済産業省によるロボット政策の紹介も行う予定。
11日の「ウェルビーイングテックフォーラム」ではグローバル企業や国連機関関係者など世界各国からの登壇者がウェルビーイングをテーマにディスカッションを行う。
12日には、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーの中島さち子氏が「ワクワク×創造×実践が創り出すいのち輝く未来とは?!」のタイトルで講演。りそな銀行が「万博×モノづくりステージ」を開催、近畿経済産業局、アマナ、錦城護謨、藤田金属らが登壇し、モノづくりの魅力を紹介する講演、トークセッションなどを行う。
このほか、ファインバブル産業会による「未来モノづくり国際EXPO2023 FBIAセミナー」(10日)、3S活動推進協議会による「3S活動で会社が変わる!」(11日)、「ロボットSIer経営者座談会」(12日)などのセミナー、座談会も開催する。
大阪・関西万博の開催に向け、未来モノづくり国際EXPOは23、24、25年と毎年規模を拡大しながら開催する予定。25年には万博会場内でも連動イベント開催を予定している。
心身の健康実現する先端技術紹介
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展示会「ウェルビーイングテック インターナショナル」の会場イメージ(ウェルビーイングテックインターナショナル企画推進委員会提供)
世界の就業者は約33億人とされるが、職場において安全や健康、ウェルビーイング(心身の健康)の促進は重要になっている。労働災害ゼロやウェルビーイングの実現に貢献する先端技術を紹介する展示会「ウェルビーイングテック インターナショナル」が、5月10ー12日に大阪で開かれる。世界に訴えられるテーマと位置づけ、「未来モノづくり国際EXPO」と連動し同一会場内で開催する。
ITシステムやロボティクスといった先端技術が、製造業や建設業などで働く人の安全性や環境を改善する事例は増えている。同展では産業やインフラ交通、環境など幅広いシーンで役立つ技術・仕組み「ウェルビーイングテクノロジー」の情報発信を目指す。約30の国内外の関連企業や国際機関、政府機関などが出展を予定。また会場ステージでは、ウェルビーイングテクノロジーの概念紹介や、企業などの取り組み事例を紹介し討議するフォーラムも開く。
同展はセーフティグローバル推進機構を中心とする企画推進委員会が主催する。